浮草 / UKIKUSA - Shing02.mp3
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[00:00.000] 作词 : Shingo Annen[00:01.000] 作曲 : A.J. Hall/Joji Okumura[00:10.065]ほんのちょっかいのつもりが、とんだお節介[00:13.367]ふとした仕草、見せた恥じらいに[00:16.052]ついぐらついた、まるで乳歯[00:18.425]その痕は刻まれる永久に[00:20.948]就寝前、天井眺めればちらつく顔[00:24.651]如何せん気が散ってイラつく竿を[00:27.428]戸板に突っ掛けた訳は[00:29.441]建てつけが半端、出入りする隙間風[00:32.713]何故命を運任せ、手透きこそものの上手なれ[00:36.661]慣れよ習うより取る逆手[00:39.196]脇役が主役に成り上がるやがて[00:42.511]切っ掛けは浜まで出た昼下がり[00:45.455]流れ着いた虚船の噂を小耳に挟み[00:49.876]俄かに出来た野次馬の人だかりからは[00:53.231]ちょっと離れた入江に迂回[00:55.862]付いてきたのは野良猫くらい[00:58.148]すると左手からはぐれ雲のような[01:01.326]ぬらぬら光る樽がゆらゆら[01:03.946]果たして藻なのか海月なのか[01:06.523]その中から腫げな人影[01:09.223]なんと現れた絶世の美女[01:12.016]瞼の裏、焼きついた面影[01:24.825]頬をつねっても正気、計っても定規[01:27.907]逆立ちしても逸する常軌[01:30.418]匿ってみても世間は攘夷[01:32.890]つまりこの女を守るのは今日日[01:35.875]何時何時見つかるか分からない[01:38.822]これも連命の悪戯、揶揄い[01:41.440]ならばどんな助けも厭わない[01:44.182]髪の毛が絹より柔らかい[01:46.967]何しろ名を聞いても答えず[01:49.507]そもそも言葉さえ通じず[01:51.982]数日過ぎた頃、急に語り出した[01:54.671]その声は直に頭に響いた[01:57.400]「私を守ってくれてありがとう[02:00.360]この土地に来てからと言うもの[02:02.858]作法ひとつ分からず居たけれど[02:05.237]そなたのおかげで助かったわ[02:08.225]ただ私達の時も川、宵に焦がれても弾ける泡[02:13.530]私にとっては賛の沢、この暮らしとて首に縄」[02:29.047]それから一月だか一年だったかも[02:32.091]覚えていないある小雨の日[02:34.545]貴女はすくっと立ち上がり[02:37.088]勝手口から出て行ったきり[02:39.756]音沙汰無くまた落ち葉が散った[02:42.411]雪が積もっては溶けて澄み切った[02:45.427]春には誰も信じてはくれまい[02:48.086]だが顎には跡の紅[02:50.588]嬌やかに触れ合い確かめ合い[02:53.552]居たたまれなくなったら躊躇い[02:56.294]もしかしたら、傷の舐め合い[02:58.931]毛並みを纏うじゃれ合い[03:01.392]要はただ単に誰かに愛されたい[03:04.019]衣を裸になって撫でられたい[03:06.771]大人になったらダダこねられない[03:09.387]ダメと言われてもその分やりたい[03:12.094]子供の頃、飢えてたもの食べたい[03:14.757]体の中にたらふくしまいたい[03:17.407]満たされても虚しくなる大体[03:20.317]浮草の人生は儚い
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